ひとに地球にやさしい被膜剥離工法
IH式RPR工法とは
IH式RPR工法のメリット
RPR工法は、電磁誘導加熱(IH)によって鋼板表面に発生した熱を利用し、被膜と鋼板素地間の界面結合を破壊し、鋼板表面の被膜を剥離させます。
RPR工法は従来の工法と比較し、以下のメリットが見込まれます。
① 作業環境(粉じんの飛散、騒音等)と安全性の向上
② 作業効率の改善
③ 廃棄物の低減
RPR工法の原理
RPR工法では、まず鋼製の素地に対して、専用の誘導加熱ヘッドが起こすIH(誘導加熱)を利用して、局所的に鋼板の表面を加熱します。加熱により、塗膜と鋼板素地間の界面結合が破壊され、浮き上がった塗膜はスクレーパーやヘラなどで容易に除去できます。
RPR工法の適用可能な塗膜 (注1,注2)
RPR工法は、他の工法では除去が困難な500μm以上の厚いコーティング被膜や、厚塗りされた塗膜の除去に特に有効です。
(注1) | RPR工法ではIHによる加熱を利用するため、素地は鋼構造物である必要があります。 素地鋼板厚は6mm以上で適用可能、9mm以上が推奨となります。 |
(注2) | 有機・無機ジンクリッチ塗料、エッチングプライマー、金属溶射は除去できません。 |